スキャナーで PDF ファイルを作成する(Windows 10)

スキャナーを使って紙の書類などをPDFの電子書類として保存する方法をご紹介します。すでにスキャナーが使用できる状態になっている前提です。ということは、スキャナーのメーカー製のスキャニングソフトなどがインストールされている可能性が高いので、「必要ないよ!」という方もいらっしゃると思います。

しかし、共有のパソコンで「スキャンニングソフトの使い方が分からない!」時や、一時利用のスキャナーのために「いつもと違うメーカーのソフトを入れたくない!」といった時のために、Windowsに付属のソフトでできる方法をご紹介します。

書類をスキャンする

「Windows FAX とスキャン」を起動

画面左下の「ここに入力して検索」をクリックして、「fax」と入力します。「Windows FAX とスキャン」が表示されます。クリックして起動しましょう。
もし、 「Windows FAX とスキャン」が表示 されない場合は、Windowsのマークの「スタートボタン」をクリック。表示されるアプリケーションの中から「Windowsアクセサリ」→「 Windows FAX とスキャン 」をクリックして起動します。

メニューの下段にある「新しいスキャン」アイコンをクリック

「スキャナー」の表示を確認

原稿を読もうとしているスキャナーの名前が表示されています。別のスキャナーでスキャンする場合は、「変更」をクリックして、別のスキャナーを指定します。

原稿をスキャンする

プレビューをクリックすると、原稿が表示されます。良ければ、「スキャン」をクリックしてスキャンを開始します。

これで原稿をスキャンできました。次にPDFで保存してみましょう。

原稿の回収を忘れずに!!

PDFで保存する

保存する書類を指定する

スキャンが完了していると、右の画面に新しい「イメージ」が追加されます。そのファイルを選択すると下の画面に表示されます。

保存したい書類(イメージ)を選択したあと、「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。

印刷する(PDFで保存)

「画面の印刷」画面にある「プリンター」のドロップダウンメニューを表示。
「Microsoft Print to PDF」を選択
「印刷」をクリック します。

「印刷結果を名前を付けて保存」画面で保存先とファイル名を入力して「保存」をクリック

これでスキャンした原稿がPDFとして保存されました。保存先の書類を開いて確認してみてください。

スキャナーからPDF書類を作成する方法は、この他にも多数ありますが、今回はWindows10に標準で付属している機能だけで作る方法を紹介しました。

また、PDFで保存する方法は、「印刷」の機能が付いているアプリケーションほぼ全部で使えますので、画像だけでなく、テキストエディタでの文章の書類や、WEBブラウザーで開いたページも同じ方法で、PDFで保存できます。活用してみてください。

Microsoft Wordのスペルチェック辞書の設定 MacOS編

「医療辞書2020」に付属のスペルチェック辞書をWordに設定すると、普段のスペルチェックに医学専門用語も加えることができます。MacOSでのセットアップの仕方です。

今回は、MacOS 10.13および10.15、Microsoft365サブスクリプション版のWordにて検証しました。それぞれのヴァージョンの違いにより、操作や表記が変わる可能性があります。

辞書ファイルは、CD-ROMまたはダウンロードしたフォルダ内にある[Medspel1.dic][Medspel2.dic]です。このファイルを設定します。

辞書ファイルを指定の場所に入れる

辞書ファイルは[書類]フォルダや[デスクトップ]にあっても設定すれば機能しますが、Wordが更新された時など、度々認証をさせられる場合があるので、今回はWordの[ユーザー辞書]と同じ場所に入れる方法を解説します。

[ライブラリ]フォルダを表示させる

通常、[ユーザー辞書]は非表示になっている[ライブラリ]フォルダに入っています。その[ライブラリ]フォルダを表示する方法です。

キーボードの〔option〕キーを押しながら画面上部の[移動]メニューをクリック!
ホームフォルダの直下に(本来であれば非表示の)[ライブラリ]フォルダが表示されます

[UBF8T346G9.Office]フォルダを開く

ライブラリ > Group Containers > UBF8T346G9.Officeと開く。

Group Containers > UBF8T346G9.Office

辞書ファイルをドラッグ&ドロップ

[UBF8T346G9.Office]フォルダ内に[Medspel1.dic][Medspel2.dic]をドラッグ&ドロップします。

ATOKをインストールしていない環境では、辞書ファイルのアイコンは白紙です

これで「辞書ファイルを指定の場所に入れる」は終了です。次はWordの環境設定で辞書ファイルを設定します。

Wordの環境設定で辞書ファイルを設定する

環境設定を開く

Microsoft Word for Mac を起動し、Word の[Word]タブのメニューにある[環境設定]をクリックして開く。

環境設定を開く

[環境設定]画面の〔文章校正〕をクリック

辞書を追加

[スペルチェックと文章校正]画面の[辞書の追加]をクリックします。

続いて、[ユーザー辞書]の画面で[追加]をクリックします。

先ほどの[ユーザー辞書]のある[UBF8T346G9.Office]フォルダが表示されます。しかし、このままだと辞書ファイルを選択できない場合があります。[オプション]をクリックして、[すべてのファイル(*.*)]を選択すると、すべてのファイルを選択できるようになります。

[オプション]をクリック
[すべてのファイル(*.*)]をクリックすると選択できるようになります。

ファイルの一覧で表示されている[Medspel1.dic]を選択し、〔開く〕をクリックします。

同様の操作で、 [Medspel2.dic]も追加してください。

これで、2つの辞書ファイルが追加されました。下記の画面になります。

辞書ファイルが全て追加されました

[メイン辞書のみ使用する]のチェックを外す

最後に、[スペルチェックと文章校正]画面の[メイン辞書のみ使用する]のチェックを外します。

これで設定は終了です。設定画面を閉じます。

これで医療関連の英文を Word で開いた際に、スペルチェックされる(赤い波線が表示される)単語が少なくなります。
下記は登録単語の一部です。
actinobacillus
beraprost
minichromosome
splenopexy

以上、Microsoft Word for Macのスペルチェック辞書の設定の仕方でした。